Q:(第1巻第1号:1991年春) 数日前にテレビを見ているとモーツァルト逝去200周年記念音楽会をしていましたが,その題目が모차르트 200주기 기념となっていました。私の知るところでは逝去の場合と同様に生誕も200주년があるはずですが,果たしてテレビでの200주기という言葉の使い方が正しいのか、さもなければ「逝去」という言葉と一緒に使えば可能なのか、お教えください。
A: 주기(周忌*)という単語は「人の死後毎年巡ってくる命日」すなわち제삿날という意味を持っています。反面、주년(周年)という言葉は、「ある時から数えて過ぎた年数」という意味だけを持っています。
モーツァルトが死んでから200年目という意味で使える言葉は서거 200주년と200주기であり,この2つの表現はほとんど同じ意味であると言えます。しかしこの場合「生誕」や「逝去」という言葉なしで単に200주년と言ったり、서거 200주기と言ったりすれば間違いだと言えるでしょう。
*原文は「週忌」となっているが,訳者の責任で訂正。
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であり,これを国際音声記号とハングルの対照表に従ってハングルに移せば,텔리비전になります。にもかかわらず,텔레비전と表記してそのように発音するのが正しい理由は,既にこの単語が텔레비전として定着しているからです。텔레비전のほかに테레비という語が使われていますが,標準語とは認められていません。一部では,텔리비전が英語の発音に近いからといって텔리비전と書いていますが,これは慣用を無視したものです。systemも同様で,原語の発音が[systim]なので,시스팀の方が原語の発音により近いのは事実ですが,시스템として定着したものを急に시스팀に改めようというのは無理があります。さらに,텔리비전, 시스팀と書いたとしても原語の発音と正確に一致するわけではないのですから,原語の発音を押し立てて,텔리비전, 시스팀と書くことを主張するのは行きすぎです。