例(1)A. 나를 알아주는 사람은 너 밖에 여러 사람이 있다. 私を認めてくれる人はおまえ以外に何人かいる。
B. 상자를 방 안에 두지 말고 그 밖에 두어라. 箱を部屋の中に置かないで外に置け。
例(2)A. 나를 알아주는 사람은 너밖에 없다. 私を認めてくれる人はおまえしかいない。
B. 가지고 있는 돈이 천 원밖에 더 있겠니 持っている金が千ウォンしかあるはずがないじゃないか。
問題は名詞の 「밖」 と助詞 「에」 がくっついて出来た 「밖에」 と助詞 「밖에」 を区別して書くのがそれほど簡単ではない場合があるということです。例1Aの 「나를 알아주는 사람은 너 밖에 여러 사람이 있다.」 と例2Aの 「나를 알아주는 사람은 너밖에 없다.」 を区別が難しい例として挙げることができます。これを区別する方法は意味を細かく考えてみることです。つまり、名詞+助詞として使われた1A、Bの 「밖에」 は前の単語の限度や範囲に入っていない、すなわち、 「それを除外した他のもの」 という意味を表していて、助詞として使われる2A、Bの 「밖에」 は前の単語だけに該当する 「それだけだ」 という意味を表しています。また、助詞として使われる 「밖에」 の次には否定語の 「없다」 や否定の疑問文が続くのが特徴です。
このように形態は同じなのに用法が異なるものとしては、 「만, 만큼, 뿐」 等があります。しかし、これらは依存名詞として使われる場合には常に連体形語尾の次に現れ、助詞として使われる場合には常に名詞の次に現れるという文法上の特徴があり、区別して使いやすいです。
例(3)A. 나는 그런 일을 할 만큼 한가하지 않다. 私はそんなことをするほどひまではない。
B. 나도 너만큼 그녀를 좋아한다. 僕もお前とおなじぐらい彼女が好きだ。
例(4)A. 그는 묵묵히 일을 할 뿐, 아무 말도 하지 않는다. 彼はもくもくと仕事をするだけで、一言も話さない。
B. 이 일을 맡아 할 사람은 너뿐이다. この仕事を引き受けられる人間はおまえだけだ。
例(5)A. 그 일은 할 만은 하다. その仕事はやってみるだけのことはある。
B. 형만 한 아우는 없다. 兄にかなう弟はいない。
3,4,5のAは依存名詞として使われた例で、Bは助詞として使われた例です。
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