(1)우리가 한발 앞섰기에 만정이지, 읍내 지서에 연락이 되었다면 놈들이 지금쯤 여기로 몰려오고 있겠지? (김원일, '불의 제전')
(2)아비가 배 척이나 갖고 있으니 망정이지 돈 없으면 갈 데 없지, 창부질밖에 못할 계집이라고요. (박경리, '토지')
(3)금년 농사한 것도 거의 다 익어서 머지않아 거두게 되었으니, 이왕 거두어서 돈을 장만하여야 망정이지 그것을 들에다 내버리고 일어선다는 것은 아깝기도 하려니와 손복할 노릇이었다. (채만식, '소년은 자란다')
このような類型の語としては,ほかに 「그 정도 다쳤으니 다행이지」, 「앞으로 네가 하기 나름이지」, 「시장하면 뭐든 맛있기 마련이지」 などを挙げることができます。これらの語はすべて名詞または依存名詞に属しています。
「-으니 망정이지」 の分ち書きに混乱が生じているのは、以前の一部の出版物に 「-으니 망정이지」 を続けて書くとしていたものがあったためです。しかし、これは明らかに間違いです。もし続けて書くことにするのであれば,ひとつの語尾ということになるはずですが、その場合 「준비했기에망정이지」から助詞「에」 が省略されて 「준비했기망정이지」 になると説明しなければなりません。このように語尾から助詞が省略されて語尾になったという記述は、文法上きわめて奇妙なことです。このことから、語尾の間に助詞がはいっているのではなく、語尾と依存名詞が連結された構成であることがわかります。
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このように「에서」は先行語が場所や出発点の意味を持つ場合にだけ「서」に縮約でき、根拠や比較の基準、主語を表すときは「서」に縮約できません。「그제서야, 이제서야 」は場所や出発点を表すものではないので、「에서」の縮約形の「서」を使うことはできません。よって、「그제서야, 이제서야 」は「서」が正しく使われているとみなすのは困難です。従って、「그제, 이제 」に「서야」が結合したと認めることはできず、「그제서야, 이제서야 」は「그제야, 이제야 」の方言または間違った使い方とするしかありません。
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〈主格助詞「 이 」が結合するとき〉
게(← 거+이)먹을 게 많다, 잡을 게 마땅치 않다
〈叙述格助詞+語尾が結合するとき(이다, 이고, 이니, 이면)〉
거다(← 거+이다), 거면(← 거+이면), 거고(←거+이고), 거니(←거+이니):
그 일은 그가 할 거고 이 일은 내가 할 거다. 집에 갈 거니?, 네가 볼 거면 네가 켜라.
このことから「거」に主格助詞「 이 」が続く場合は「거」と「 이 」が縮約された「 게 」が正しく、叙述格助詞と語尾が結合した場合は「게다, 게고, 게니, 게면」ではなく「거다, 거고, 거니, 거면」になるのが正しいです。
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(1)키가 좀 컸으면 좋았을 텐데 농구하기에는 좀 작구나.
(2)진작에 경찰에 신고를 하셨더라면 이런 일을 막을 수 있었을 텐데.
しかし、 「-ㄹ 텐데」 は 「-ㄹ 터인데」 の縮約語で、連体形語尾 「-ㄹ」 の後に予定や推測、意志の意味を表す依存名詞 「터」 が結合した構成になっています。これらのことから、 「-ㄹ 텐데」 と分ち書きにします。このように単一であるかのように見える語尾は、分ち書きで混乱を招きやすいです。依存名詞 「터」 が入っている 「-ㄹ 테니, -ㄹ 테냐, -ㄹ 테고, -ㄹ 테니까, -ㄹ 테다」 などがそのような例です。
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